• 2022.06.22

    リアルとデジタルの融合から考える時代の変化 ~ニコニコ超会議を通して~

    #インサイト

  • 今年も『ニコニコ超会議』(主催:株式会社ドワンゴ)が4月23日から4月30日にかけてネット開催、4月29日と4月30日は幕張メッセでのリアル開催で行われた。イベントは登録会員数8,000万人を超える「ニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトに実施され、最新技術を使用した企画が多数展示された。
    本チームのメンバー3名もリアル開催のイベントに参加。終了後にイベントの感想や自身の取り組みについて語ってもらうオンライン座談会に参加してもらった。


    数年前では考えられなかった分野でデジタル化が進んでいる

    -まず、どの企画・ブースが印象に残ったか、どういった点で印象に残ったかをお聞かせください。

    Aさん:『超NFT』が最も印象に残りました。

    今まで“資産”と聞くと物理的なものをイメージする人が大多数だったように思います。しかしこのブースでは、世界各国から集められたNFTの展示・配布・生放送が行われており、様々なモノが“デジタル資産”として価値を持ち始めているのを肌で実感しました。特に芸術作品やお笑い芸人のネタまでもがNFTとなっていることには驚きました。

    Bさん:『VTuber Fes Japan 2022』と『超体育の授業』が印象に残りました。

    『VTuber Fes Japan 2022』では、久しぶりに訪れたライブ会場の熱気に圧倒され、これがニコニコ超会議、リアル開催の醍醐味だと痛感しました。
    『超体育の授業』は、芝浦工業大学の体育の授業で導入されるARスポーツの“HADO“を体験することができました。まず、大学が出展していることに驚きを感じました。そして、大学の授業に最先端技術が用いられることに時代の変化を感じました。

    Cさん:私は『超JRA』が印象に残っています。

    一緒に訪れた子供が『超ニコニコ賞(春)人工芝3,200mm』というレースに参加しました。本格的な実況と装飾により、本番さながらの雰囲気でレースを楽しむことができました。また、コスプレイヤーの方々もレースに参加しており、目で楽しむこともできました。
    会場にあるQRコードを読み込むとレースの写真がダウンロードできるというサービスもあり、思い出に残る体験型ブースでした。


    リアルでできなくなったことをデジタルが補う

    -技術的あるいはコロナ前後という観点で、どういった部分に時代の変化を感じましたか?

    Aさん:会場内の通路が広くなっていて、新型コロナウイルスの影響による変化を感じました。
    反対に変化していないと感じて嬉しかった部分は、コロナ禍という状況でも以前と変わらずコスプレイヤーの方々がたくさん来場していたことです。そんな中でもやはり、感染対策が徹底されていたため、安心して楽しむことができました。


    Bさん:Aさんも仰っているように通路を広めに取って、感染対策をしていました。ライブ会場の熱気は前回と変わっていませんでしたが、誰一人叫ぶことはしておらず、ペンライトで盛り上がっていたのも印象的でした。

    また、『超ストリートピアノ』と『超歌舞伎』は、ニコニコ生放送で配信されていました。感染対策のため、例年と違って声が出せない分、ネット上で見ている人のコメントが大画面に流れていて、“リアルで出来ないことをネットで補う”というリアルとデジタルの融合を感じました。


    Cさんさん:『超歌舞伎』では、舞台の横に大きなモニターが設置されていて、生放送を視聴している人のコメントが流れていました。私は初めてニコニコ超会議に訪れたのですが、初心者でも盛り上がりどころがわかるのが良かったです。
    また、プロジェクションマッピング等の技術により、歌舞伎がわからなくても目で見て楽しめる仕掛けがあり、子供と共に楽しむことができました。


    我々のテクノロジーで時代の変化をサポート

    -イベントを通じて、何を感じましたか?今後時代はどう変化していくと感じますか?また、我々の仕事に結びつくヒントやアイデアはありましたか?

    Aさん:想像以上にNFTの盛り上がりを感じました。今後もこの流れは続いていくと予想しています。
    私自身もNBAのNFT(Top Shot)を始めました。プロ野球カードのデジタル版のようなものですね。
    我々が利用しているフィンガープリントという最新技術は、様々な物の識別や同定、真正性を証明することができるので、NFTと相性がいい技術だと考えています。これらのヒントを活かして、今後のビジネスに活かしたいと考えています。


    Bさん:今回3年ぶりに会場に足を運ぶことができて、リアルの大切さを感じました。しかし、まだ完全に元の生活に戻ったわけではありません。できないことをデジタルで補うという、リアルとデジタルの融合はより加速していくのではないかと考えています。

    例えば、Aさんも仰っているようにNFTなど、リアルだったものがデジタルと融合する場面が増えていく中で、最先端技術を使えるシーンも増加し、我々のビジネスチャンスはさらに幅広くなるのではないでしょうか。今後リアルからデジタルに変換可能なものをいち早く検討する必要もあるのかもしれません。


    Cさん:数年前は別物だった“リアルとデジタル”がコロナウイルスによって混在し、相乗効果を生み出していると感じました。
    例えば、今まで『歌舞伎は会場に足を運んで見るもの』という固定概念がありましたが、『超歌舞伎』を通してネット世界の反応も見ることができるようになっていました。こういったリアルとデジタルの融合に対して、以前はマイナスの部分も大きいのではないかと考えていましたが、今回の体験でプラスに働いていることも多くあると実感できました。

    我々のチームは、コンテンツビジネスに貢献していくことがミッションです。これを果たすためには、コンテンツの考え方や今後どうなっていくかを常に模索しなければいけません。そういった部分で『ニコニコ超会議』には多くの考え方・変化のヒントがありました。これらをもとに、我々のテクノロジーを活用できる部分を模索していきたいと考えています。

戻る